アジアの中でも屈指のリゾート地であるバリ島。のんびりとした雰囲気、楽しいリゾートライフの両方を満喫できるのが魅力です。贅沢なリゾートホテル、一流のスパ、美味しい食事、マリンアクテビティなど、普段味わえないような贅沢な旅行が叶えられるとして人気を集めています。
リゾート地として十分な環境を持つ一方で、バリ島は深刻なゴミ問題を抱えているのも事実です。バリ島では、ゴミ問題を解決しつつ、豊かな自然、文化を守るためにさまざまな取り組みが進められています。
今回は、バリ島のゴミ問題に対する取り組みや、私たちハネムーナーとしてできるサステナブルなアクションについてご紹介します。
バリ島が位置するインドネシアは海洋ゴミ排出量が世界第2位の国。経済成長率や人口が急増し発展を遂げている一方で、ゴミ問題に悩まされています。プラスチックの袋や包装パッケージ、ペットボトルなどのプラスチックごみが浮遊するなど、バリ島の美しい海が危機に陥っているのです。
こうした海洋ゴミは海の景観を損ねるだけでなく、海洋生物にも影響を及ぼします。バリ島に住む人々だけでなく、観光客としてもバリ島の自然を守るために何ができるのか、考える必要があるでしょう。
インドネシアが直面している環境問題を解決するため、バリ島を含めインドネシアではさまざまな取り組みが進められています。ここでは、グリーンスクールとアップサイクル活動についてご紹介します。
バリ島のほぼ中央に位置するウブド。そこにはグリーンスクールという最先端の環境教育が学べるインターナショナルスクールがあります。校舎は竹造り、電力は太陽光や水力など自然のエネルギーを利用することで賄われているなど、環境への配慮が満載の設備です。見学ツアーも行われており、大人も子どもも最新の環境教育に触れることができます。
また、バリ島の海に浮遊していたプラスチックごみをさまざまなアイテムへと生まれ変わらせるアップサイクル活動も行っています。細かく砕いたプラスチック製品を熱で溶かし、また別の価値を生み出す活動です。イスやシャンプーボトル、コップなどに生まれ変わった製品は、バリ島のホテルでも採用されています。
●バリ島の寺院巡りやサンセットを楽しむ
主要信仰がヒンドゥー教のバリ島では、数多くの寺院があります。バリ島の6大寺院の中でも、最も人気があり有名な寺院がウルワツ寺院。高さ70メートルの崖の上に建てられており、断崖絶壁に佇む寺院と海を見下ろすロケーションは圧巻です。
1日の中でもまさに絶景と呼ばれるのが、世界3大サンセットの1つである夕日。敷地内ではどの場所でもサンセットを楽しむことができ、感動的な景色を目に焼き付けることができるでしょう。また、ウルワツ寺院ではバリ島の伝統的なケチャダンスも見られます。バリ島の伝統文化と自然の美しさ、その両方を感じられそうですね。
●“エレファント・サファリパーク”で熱帯雨林の魅力を堪能してみる
ビーチリゾートのイメージが強いバリ島ですが、緑豊かな熱帯雨林も魅力の1つです。その魅力を象に乗って堪能してみるのはいかがでしょうか。
ウブド地区のタロ村にある「エレファント・サファリパーク」は、絶滅の危機に瀕しているスマトラ象の保護を目的として運営されている施設です。約25分ほどかけて、周辺の手付かずの自然を象と一緒に満喫します。象に乗った感覚を感じたり、普段とは違った高さからの景色を見たりすることで、より自然の壮大さを感じられるでしょう。
●ヨガでバリの自然のエネルギーを感じてみる
ウブド地区で行われる早朝ヨガで、自然のエネルギーを感じてみるのもおすすめです。近くを流れるアユン川のせせらぎや、バリ島の澄んだ空気を感じながら行うヨガはまさに癒やし。バリ島の自然のエネルギーを全身に巡らせることができるでしょう。
体が硬くても大丈夫! 自分のできる範囲のポーズにチャレンジしてみましょう。難しい場合は、楽な姿勢で自分の呼吸に身を任せながらバリ島のエネルギーを感じてみるのも良いですね。
今回は、バリ島のゴミ問題に関して国としての取り組みや、ハネムーナーとして旅を楽しみながら実践できるアクションについてご紹介しました。
バリ島の海洋ゴミは、現地人はもちろん、観光客でも目にしたことがある方も少なくありません。ビーチリゾートとして知られるバリ島で、美しい自然、伝統文化を守り、持続可能な国を目指していくために国としてさまざまな取り組みが行われています。
世界的にゴミが多い国だからこそ、環境教育に力を入れたり、アップサイクル活動を行ったりと、環境問題に対する発信を世界に向けて発信できているのではないかと感じます。ハネムーナーとして、バリ島の自然や文化を感じ、楽しむことで環境問題への感心を少しずつ高めていけたら良いですね。その感心が日常生活でのちょっとした配慮につながっていくはずです。