【2人がふたたび戻れる場所のために】近未来と自然が織り成す国でロマンティックな体験を…シンガポールのサステナブルな取り組みとは?
“ガーデンシティ”とも称されるシンガポール。緑に調和した美しい街並みが魅力的であり、多くのハネムーナーを虜にしています。世界最大級の植物園やレジャー施設満載の島、多彩な食文化を楽しめる屋台・レストランなど、シンガポールには訪れるべきスポットが盛りだくさんです。
そんなシンガポールですが、「サステナブル」が世に広まる前から持続可能な社会を目指してさまざまな取り組みを行ってきた国でもあります。今回は、シンガポールが取り組んできた都市の緑化や、シンガポールのサステナブルな楽しみ方についてご紹介します。
シンガポールは1965年にマレーシアから脱退し、「シンガポール共和国」として独立を果たした国です。国としての歴史は浅いですが、環境保護を意識した取り組みは他の国を上回るほど。そんなシンガポールでまず取り組み始めたのは、都市の緑化でした。
政府主導で街のいたるところに植樹をしたり、自然を取り入れた建築物を建てたりする取り組みを行ってきたシンガポール。緑をふんだんに取り入れた「パークロイヤル・オン・ピッカリング」や「ガーデンズ・バイザ・ベイ」もその成果の1つです。
国土面積が小ささから、自然に恵まれていないことが課題でしたが、こうした取り組みのおかげで都市と自然が調和した素晴らしい街並みを築き上げることに成功しています。ちなみに、植樹された木々はすべてデータベース化され、お手入れ履歴や病歴も管理されているそうです。
シンガポールは低地の島国であり、気候変動がもたらす影響を受けやすいと言われています。海面上昇や異常気象を少しでも減らしていくために、これまでの取り組みに加えて、持続可能な社会を目指して舵を取り始めました。
環境保護を中心とした持続可能な社会を目指すべく、シンガポールでは2021年2月に新たな政策を発表します。それが、「シンガポール・グリーンプラン2030」です。この政策では、2030年までに取り組むべき5つのプランが盛り込まれています。
現在よりもさらに100万本の木を植えることや、通勤客の公共交通機関利用率75%(ピーク時)を達成し、自動車がまったく走らない都市モデルを実証するなど、掲げられたプランは大きなものばかり。ただし、達成できたあかつきには、シンガポールはもちろん、世界全体の自然環境や一人ひとりの意識を変えることができるでしょう。
シンガポールには、豊かな自然を存分に楽しめるスポットが盛りだくさんです。ゆっくりと歩きながら散策できる場所はもちろん、遊びながら体感できる場所もあり、近未来と自然が織り成す絶景を十分に堪能できることでしょう。シンガポールをサステナブルに楽しむアクションについて、ご紹介します。
●シンガポールの象徴的スポットでロマンティックな体験を
マーライオンに次ぐ、シンガポールの象徴的スポットといえば「ガーデンズ・バイ・ザ・ベイ」「マリーナ・ベイ」でしょう。自然を満喫したり、シンガポールの景観を楽しみつつ、ロマンティックな体験を味わうのはいかがでしょうか?
ガーデンズ・バイ・ザ・ベイは世界最大級の植物園。乾燥地帯の植物を鑑賞できる温室「フラワードーム」では、樹齢1000年のオリーブやモクレン、ランなどが育てられています。フラワードームを出ると広がるのは、高くそびえるスーパーツリーの数々。日が落ちると始まる光と音のショーとスーパーツリーのライトアップは圧巻です。
舟形の外観で有名なホテルを有するランドマーク「マリーナ・ベイ」。シンガポールの美しい街並みを見下ろすことができるのはもちろん、ショッピングやエンターテイメントなど無限に広がる贅沢な時間を楽しめます。マリーナ・ベイからは、ライトアップされるスーパーツリーも堪能できますよ。
●セントーサ島で南国リゾート気分を楽しもう
シンガポール本土の南側に位置する島「セントーサ島」は、島全体がテーマパークのようなアミューズメントアイランドです。島には、「ユニバーサル・スタジオ・シンガポール」に代表される有名スポットをはじめ、世界最大級の水族館「シーアクアリウム」などの見どころが満載。本家のマーライオンを超える大きさの「マーライオンタワー」もおすすめです。
ほかにも、セントーサ島で楽しみたいのが、ジャングルにあるアスレチック施設「メガ・アドベンチャー」。5つのアトラクションで構成されており、中でもおすすめなのが450メートルの長さを誇るメガジップです。高さ75メートルの地点から時速約60キロメートルで滑り降ります。セントーサ島の美しい自然や空気を感じながら、まるで鳥になったような爽快感を味わえるでしょう。
今回は、シンガポールの環境保護を意識した取り組みや、ハネムーナーとして楽しみながら行えるサステナブルなアクションについてご紹介しました。
低地の島国として抱えるさまざまな課題を真摯に受け止め、建国当初から解決に向けた取り組みを行ってきたシンガポール。近代的な建築の中に自然環境を意識したデザインを取り入れ、自国はもとより、環境意識へのメッセージを世界に向けて発信し続けています。
シンガポールの環境保護に対する取り組みは、2030年までに達成すべき政策によってより加速していくはずです。SDGsの取り組みとともに、シンガポールのサステナブルなマインドは世界中に広がっていくことでしょう。
シンガポールが築き上げた近未来と自然が織り成す景色は、ワクワク感とロマンティックな気持ちを高めてくれます。シンガポールの手つかずの自然はもちろん、みんなで作り上げた自然を、お二人だけの楽しみ方で満喫してみてくださいね。